豊楽寺(ブラクジ)本堂・庫裏落慶法要
豊楽寺(養父市八鹿町一部・藤井月光住職)では、平成十八年四月十九日、本堂・庫裏落慶法要、辨財尊天ご開帳転読大般若法要、当寺開山月心光春大和尚征當忌法要が行われ、開山忌法要では豊岡市養源寺住職・岸本元瑛老師を焼香師に請し修行された。
安穏山天女峰豊楽寺(本尊如意輪観世音菩薩)は、西暦八三八年(承和五年)空慧上人が辨財天を祀って開基したことに始まる。九百年代の初め、小佐城主小佐三郎高重が伽藍を建て一大道場として有名になったが、戦乱による焼失や裏山の崩壊により、辨財天の小堂以外は全て無くなった。
しかし西暦千七百六年(元禄十九年)、由緒あるこの寺の再興を図った月心光春大和尚(永源寺三世、養源寺七世)は、融資の寄進を受け、本堂・庫裏及び新辨天堂を完成させる。このような経緯で、豊楽寺は江戸中期には多くの修行僧で賑わい、地域に溶け込んだ寺となった。その後幾度か改修されたが、建物の老朽化は激しく改築の運びとなった。
昨年二月初旬に旧本堂・庫裏を解体、四月中旬に起工式を挙行、六月下旬には上棟式を行い、一階四十三坪、二階十二坪、合計五十五坪の本堂・庫裡が完成しこの度の落慶法要を迎えた。
改築前の豊楽寺 | 改築後の豊楽寺 |
地鎮祭 | |
落慶法要の様子 | 辨財尊天ご開帳法要の様子 |
記念撮影 |